公演台本  Spelling 07 Troubadourー旋律にまつろわぬ詩ー

例えば旅の途中で、
自分に本当に必要なモノだけを残して
何もかもを捨てながら進まなければならないとしたら、
私は「何」から捨てるだろう?

その男は「シラノ・ド・アンダルス」
王族37名を毒殺した罪で連邦最高裁で
今、まさに裁かれようとしている。
人類が「死刑」という極刑制度を封印してから
五百年以上が経過している。

そう、人は人の命を奪って
それがどれだけ多くの、
どれだけ高貴な人々であったとしても
「死刑」に処される事はないのだ。
・・・では悪魔も震え上がる罪を犯した罪人は
何を持って裁かれるのか?
永遠の苦痛と、永遠の強制労働。宇宙を巡回する
あの「列車」に、強制乗車させられるのでる。

それこそが
「監獄列車 ル・トラン・バスティーユ」である。

脱獄不可能、地獄の釜に石炭を食らわし、
死ぬまでその灼熱の中に束縛される。

そう、この世界の宇宙には「列車」が運行している。
惑星間を繋ぎ鈍行、急行、特急などの種類も多彩だ。
監獄列車も「列車」という以上
この一つとして考えてよい。
脱獄は不可能な監獄列車、しかし列車で
有る以上「乗り換える」事は出来る。
その切符さえ手にすれば。

しかし
莫大な金額を支払い乗り換えた所で
罪が消える訳ではない。
そして人の人生一つが買える程の切符を買う事など
到底不可能である。

ある「一つの方法」を覗けば。

人生を前に進める事が出来るとすれば
「私は「何」から捨てるだろう?」
金銭では無く、自らの持つモノを「代償」として
支払う事で購入する事が出来る「代償切符」

さぁ、何もない自分から何を捨てる。
臓器の一つか?五感のうちの一つか。
いや、親の命や、友人の命、
果ては恋人さえも「代償」にする事が出来るだろう。

ル・トラン・バスティーユから乗り換える為に
必要なものは「決まっていた」。
何故なら宇宙屈指の乗り換え困難な列車であるからだ。

監獄列車から乗り換える
為に必要なものは「新鮮な血液百リットル」。
冗談じゃない1リットルでも出せば
命が危ういというのに、どうやって支払うというのだ。
そうだから乗り換え不可能。

しかし、シラノにはそれでも乗り換える必要があった。
この窮地から脱獄する理由があった。
何故ならば、自らが犯したと言われる罪には、
「真犯人」が別に存在するのだから。

白日の下に奴を引きずり出す。
その為に、シラノの旅ははじまる。

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2006年010月1日 第1版発行
作:乾 祐子
著者:VARNA-The Another Words-
発行:ソーサルキングダム
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