公演台本 Spelling 01-String- あやかしの朧雲

人が皆、因果に操られし「傀儡(かいらい)」であるのなら
その因果の糸を断ち切ってみせよう。
鬼と呼ばれた人斬りに斬れぬものはなし。

京の都の花街「上七軒(かみひちけん)」
毎夜毎夜、繰り返される狂乱の宴
その華やかな灯りの裏に、
一匹の鬼が地下牢に飼われておりました。


それこそが、神速の居合いを誇る
「野神左近(のがみさこん)」。

出会った者は
刀を抜いた瞬間には全ての者は死に至る。

皆に畏れられる「用心棒」であります。
華やかさの裏側にある、
花街の暗闇に鬼は生きておりました。

ある晩、毎夜の浮かれた乱痴気騒ぎの中、
一人の富豪が「一本の刀」を誇らしげに
宴の席に持ち出し、抜いて見せたのです。

それは呪われた妖刀と言われる「橘」。
三千両の価値があると抜いて見せた富豪は、
刀に操られるように芸者に斬りかかったのです。


そこからはもう地獄絵図、客間に押し寄せては人を斬り、
廊下に飛び出しては人を斬り。

そこに現れたのが花街の用心棒。

「この界隈じゃ、騒ぎを起こした奴は切り捨て御免。
例えお前さんが大臣様でもな」

左近の言葉の後には富豪の死体が転がる。
しかしそれは、全て仕組まれた「因果」。
富豪の持つ血まみれの刀を左近が手にした、
途端に紫紺の煙が立ち昇り、
何処からともなく声が聞こえてくる。

「「その刀」を手にしたな・・・野神左近よ。」

周囲に漂うただならぬ殺気。
さきほどの人斬り騒ぎに便乗し
何者かの侵入を許してしまったようだ。
その数は十、いや二十。
考えてみれば一人だけで斬り殺せる数ではなかった。

仕組まれていたのだ、何者かに。
この狂乱の宴の
裏側で、大量虐殺の為の準備が・・・。そして声は語った。

「これこそが都を震え上がらせる「あやかしの朧雲」

それは呪われた妖刀のはじまりの物語。
因果の糸を斬り絶ち、己の道を歩む事
人として生まれ、鬼と呼ばれた男の、
返り血に染まる宿命がはじまる。



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2008年10月9日 第1版発行
作:乾 祐子
著者:VARNA-The Another Words-
発行:ソーサルキングダム
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