公演台本 BookEND Spelling Funeral

その昔、旅に出る前に人間は「遺書」を
書いて行ったらしい。

それを今でも続けるのは「軍人」だけだ。
今回の調査も大きな危険を伴うモノだった。
巨大な隕石は生み出した地球の凹み、
その中心部は衛星からも捉えられない。
何せ、衛星電話すらも繋がらない入り組んだ地中の奥底。

以前までは
そこから取れる金属を掘削していたらしいが今は、
稼働を中止している。
そこは地中深くに向かい螺旋を描く大地。
この場所は「コフィン」と呼ばれている。

直訳するなら棺桶だ。
政府も軍も、あらゆる調査を禁止しているが、
三ヶ月前、ここに無許可である
「考古学者」が調査に入った。

「考古学者がコフィンに向かう理由は一つ。
探しているんだよ「遺跡」をね」

そして考古学者「サーティス」から送られてきた
最後の通信。

「コフィンイセキハソンザイシタ、
ココニ「サイコノモノガタリ」ガアルハズ」

政府は軍部対してサーティスの救助を要請した。
三ヶ月も経ってからだ。
恐らく「死体回収」は大義名分、
それ以上に何かの目的が存在するのは分かっている。
それほどヤバいヤマだって事も。
そして俺はここで「遺書」を書いている。

対した財産も、素敵な彼女もいやしないので、
お袋が受け取る事に成る。
特に意味のない「遺書」
ただの文字の羅列になる筈だった。

遺跡の調査には考古学者「カムラ」と
二人の学生が同行した。
現地のUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)から、
通訳兼ドライバーが一人。

俺は知っていた、ここにあるヤバいヤマを回収し、
サーティスの死体と共にそれを持ち帰る事を。

そうだ、確かに伝説とされた「遺跡」は
そこに存在したのだ。

「最古の物語」とやらが眠る「コフィン遺跡」だ。

遺跡の入り口には古代文字で、こう書かれていた。
カムラが読み上げる。

「過去に釣り合うだけの未来を描く、
天秤の上に心臓を捧げ真実と釣り合わせる。
汝は冒険者か?汝は傍観者か?
ここははじまりの地であり、ここは終わりの地である。」

それが警告だと気がついたのは
トラップが発動してからである。

天井の巨大な石版が落ち、
俺達は遺跡内に完全に捕らわれてしまった。
何かヒントを・・・
その時、俺は見てしまったんだ。
この遺跡に葬られた歴代の王の名

・・・その下に書かれていたのは俺達の名前だった。
つまりこの棺桶は罠。俺達は殺されるのか?

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2010年8月10日 第1版発行
作:乾 祐子
著者:VARNA-The Another Words-
発行:ソーサルキングダム
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※こちらは上演台本になります。
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